一億総評論家の時代の放送評論
評論家として生きる
何年前まで生業として成立していたのでしょうか。
ネットで簡単に情報を調べられる昨今、
一億総評論家状態になってしまっています。
非常に多くの分野で簡単に評論家を演じやすくなりました。
特定分野の知識だけでは足りない
だからこそプロの評論家を名乗るには
周辺情報の知識、背景を知っておく必要があります。
「テレビドラマ」を評論するにしても
演出方法、撮影手法、演者……といった「テレビドラマ」のミクロ的視点、
広告収入、視聴率動向、編成……といった「テレビドラマ」のマクロ的視点だけでなく
「テレビドラマ」自体を超えた視点が求められます。
例えば、経済や世界情勢と脚本の関係、消費者行動の変化、書籍や舞台・映画……。
そうでなければ、一億総評論家のみなさんと同じ。
「評論家をする」ほど魅力のない放送業界
突き抜けた評論家、放送業界ではすっかりいなくなってきました。
プロの評論をするほど魅力がなくなったとも言えるでしょう。
以上、一億総評論家の一人として。