東京MX 13時昼ドラマ枠でBL
13時の昼ドラ枠
CBC制作と東海テレビ制作でしのぎを削っていたころが長くあった。
経費削減、分断されず「チャンネルはそのまま」にしてくれることを目指した
編成主導による改編でJNN系列、
FNN系列ともに13時の昼ドラ枠は去ってしまった。
今は空虚な情報生ワイド番組が長時間編成で垂れ流されている。
東京MXはBLで攻める
空虚な情報生ワイドのネットという選択肢の取れない独立局は
昼帯を番販ドラマなどで埋める。
BSなどでも昼ドラ枠が形を変えて存在しているとは言える。
そんななか、この4月改編でMXは
木曜13時にタイのBLドラマ、
金曜13時に自社制作のBLドラマを編成した。
韓国や台湾などアジア圏の王朝もののドラマ(BSでは日本の時代劇なども)……で
埋めがちと思っていたこの枠で挑戦的な編成をしている。
独立局といえども地上波。BLドラマが真昼間に堂々と流れているのだ。
世間のジェンダーへの意識が高まるなか、独立局ならではの先陣の切り方だ。
CBC、東海テレビに昼ドラがなくなって寂しいと思っている層だけでなく、
SNSを中心として若年層にもリーチを広げられるだろう。
昼ドラの需要はなくなったのか
テレ朝は期間を限定して平日帯で昼ドラマを編成し、一定の成果を収めている。
平日帯ドラマと言えばNHKの連続テレビ小説は今も強い。
昼13時台に毎日30分~で長期クールという編成は
今のライフスタイルに適さないのかもしれないが、
1話15分形式にしたり、
配信向け用ドラマを15分ごとにカットして2~3週間で完結……という形で組めば
制作費や低視聴率のリスクを抑えつつ、
需要のすくい取りと底上げができるのではないか。
空虚な生ワイドを垂れ流すより、よほど多元性・多様性に富み
国民の有限資産である電波を有効活用した編成を。どうか考え直してほしい。